前回発売後30分で完売したNL開田ヤマトに引き続き、

今回は、SHINOBI JAPANからクナイシリーズを発表いたします。

SHINOBI JAPANのミッションステートメントは仕野備

信州戸隠の忍の者、仁科大助が木曽義仲に仕えたように、

野(フィールドで)主人であるアングラーに仕え、備えておく武器や道具

を提供するブランドです。

野で仕事をしてくえる備品と考えていただいてもいいかもしれません。

まずは、ブランドのモチーフとなった仁科大助についてですが、

戸隠流といわれる忍術の流派の方で、平安時代に戸隠山で修験道を学び

僕のホームである木曽の大名、木曽義仲に仕えた方です。

木曽義仲が源義経に討たれた後は伊賀に逃れ、伊賀忍術も取り入れて

戸隠流を完成させたといわれています。

いろんな流派を取り入れつつ新しい型を創造するスタイルが

SHINOBI JAPANのコンセプトそのものです。

今回SHINOBIJAPAN、第一弾としてお届けするのが

「VSHAPE FLAT SIDE」

いままで色んなメーカーが平打ちタイプのフラットサイドを世に出してきましたが。

我々は、忍者のクナイのようなVの形にシェイプしました。

このVシェイプボトムのメリットは、

①着水時の水圧の超えやすさ、普通のルアーなら着水時に抵抗がかかるところを、

表層の10センチをサッと切るように沈んでくれることです。

重さで強引に沈めるのではなく、形で沈めるのがこのルアーの特徴です。

②Vシェイプボトムは左右に水を切りながらフォールします。

表層に潜り込んだ後は、例え糸のテンションが掛かっていなかったとしても、

ヒラヒラと細かく波動を与えながら、ほぼ水平に沈んでくれます。

③Vシェイプボトムによる、フックの稼働域が拡大します。

通常のスクエアまたはラウンドボトムの場合、その面積からフックの可動域が限定されますが、

Vシェイプの場合約30%ほど可動域が広がることによりフッキング確率を上げています。

④テールは少し細めにシェイプし、ベリー部分より高めに設定、魚に食わせやすい位置と

根掛かり確率を低減させています。

⑤スローでトリッキーな動きを実現するためのワイドリップ

⑥アイをバランスよくリップに近づけたことにより初動アクションのレスポンスが早くなりました。

⑦金具の糸巻き、18回コーティングによる強化ボディにより、バルサの弱点である

壊れやすさを改善しています。

最初作ったプロトタイプがが、ベイトの方にも投げやすい4グラムで、

少しだけ前重心だったんですね、

これをある程度水量のある本流で流したところ、抜群のレンジキープ力と操作性で

ガンガン岩は避けてくれるしとても良い絶対飛び出さないいいバランスだったのですが、

小渓流も本流も、コレ一本で釣り上がりたいと考えた場合に、

これだけ飛びがよくて、Vシェイプで沈みが早ければ、4グラムは要らないんじゃないかと考えまして、

初号機モデルは3.5グラムで販売することにしました。プロトタイプよりも1ミリだけ重心を後ろに下げ

キャストフィーリングの向上とリップも少しだけ伸ばしたことで、フラットなシチュエーションでの

タイトなウォブリングも可能にしました。

全体的なこのミノーの動きは、0.1ミリ単位でボディシェイプとウエイトの調整を行なって

ウォブンロール22:78(独自査定)の黄金比となっております。

今現在御覧頂いているのは、サンプルカラーになります。

実売では、ブラッククロームに塗られた顔部分と赤い目となり、

ヘッド部分だけアングラーが見つけやすいように蛍光グリーンのチャート色が少し入ります。

こだわったハンドメイドミノーのため、制作工程数が多く

少しお高めなのですが、他のミノーの2倍3倍は長持ちして

愛していただける仕野備に仕上がったと考えています。